感想『玉依姫 | 阿部智里』

感想『玉依姫 | 阿部智里』

こんにちは

雨が続いたかと思えば、途端に暑くなってきました。

梅雨が過ぎて夏ですか?

まだ5月ですよ?

暑いのは嫌いです。。

冷たいうどんや冷やし中華が食べたいですね、この季節の熱々料理なんかも好きですけどねー!

 

さてさて、今回は熱く語りたい作品なのです!

今回読んだ作品は八咫烏シリーズの『玉依姫/阿部智里 (文春文庫)』です!

 

八咫烏シリーズとは

時代ものファンタジーの世界を舞台としたシリーズもの

本作品は阿部智里さんの「八咫烏シリーズ」と呼ばれるもので、八咫烏の一族に関連したお話になります。

ジャンルで言うと、時代ファンタジーとでも言えば良いでしょうか。

舞台は八咫烏が「人」として生活している世界です。

八咫烏たちは烏の姿と人間の姿に転身することのできる種族。

金烏と呼ばれる天皇のような存在を中心に、貴族や武士が治める世界”山内“が舞台となっています。

シリーズ第1作は「ファンタジーにしてミステリー」

大好きなんですよねぇ、八咫烏シリーズ!

何が面白いって、ファンタジーの世界観でありながら、その内容は覇権争いから薬物の蔓延、多種族との邂逅など、策謀蠢くお話なのです!

ストーリー展開にはらはらドキドキ間違いなしのシリーズです!

 

そして驚く事なかれ、八咫烏シリーズ第1作品目である『烏に単は似合わない』は、

過去最年少にして松本清張賞を受賞した作品なのです!

何がすごいって、松本清張賞を受賞するだけあってファンタジーなのに内容がしっかりミステリーなんですよ。

 

ファンタジーの世界なんて何でもありで、正直ミステリーには全然向かないと思いませんか?

きちんとブレない設定を作る事によって、れっきとしたミステリーとして成立しています。

とても驚かされる作品でした。

以降の作品は「犯人は誰だ」とはならないにしても、黒幕だったり、正体不明の存在だったり、実は…といった驚きの事実があったりと、ミステリーの要素も含まれている時代ものファンタジー小説です。

「玉依姫」はシリーズ5作目

そんな八咫烏シリーズですが、玉依姫はその第5作目に当たります。

ですがこの玉依姫、実は八咫烏シリーズのゼロ作品とも言えるのです!

なぜなら、この原案は作者が高校生の時に考えたもので、そこから八咫烏シリーズが生まれているからです!

その為、主人公が八咫烏ではないし、舞台の基本が人間の世界だったりします。

つまり本作は原点回帰とも言える作品なのです!ファンとしては印象に強い作品な訳です!

 

ですがやはり、初めてこのシリーズを読む方は本作を後にした方が良いかと思います。

原点回帰とは言いましたが、本作は八咫烏シリーズの5作目として書かれたものである以上、今までの作品を読んでいないとスムーズに入ってこない部分もある為です。

1作目の『烏に単は似合わない』または2作目の『烏は主を選ばない』どちらかから読むことをお勧めします。

ちなみにこの2作は時間軸が同じなので、どちらから読んでも混乱は無いかと思います。

あらすじ

玉依姫の主人公は、このシリーズで初めての事ですが八咫烏ではなく、人間です。

八咫烏としての「人」ではなく、正真正銘私たちと同じ「人間」です。

主人公である高校生の志帆は、ある事から恐ろしい儀式に巻き込まれ、人身御供とされてしまいます。

 

どこからともなく現れた猿(神使)に連れられた先で命じられたのは、山神を育てる事

山神は猿や八咫烏達が仕える神様で、まだ子供の状態で力が不十分。

そして感情も不安定ときます。

 

はじめは人身御供とされた恐怖と反感しかないのですが、山神を知るうちに認識が少しずつ変わっていき…

という内容です。

感想

シリーズを読んできた人たちからしたら驚きの内容!

このシリーズで初の「人間」の登場。

そして山神がどういう存在か。山内とはどういう場所なのか。

人間と八咫烏、山神の関係は?

など、あらゆる謎が明かされる作品なんですね。

シリーズを読んできた私としては、「そうなるか!」という内容でした。

語彙力が足りず申し訳ありません。。

 

この作品は過去4作(八咫烏の話)とは一線を画しており、シリーズの世界全体の設定が一通り明らかになる所が重要となります。

今までのを読んできた人には驚きの設定が明らかとなります!

とにかく読んで欲しい!

ちょっとネタバレになりますが、この話は日本神話から創作されているようです。

本書を読んで見ると、日本神話についてもちょっと知識がついたり関心を持てたりもします。

 

まぁそんな事はさておいて、

余計な言葉は要らない、ただただ面白い。

 

私としてはわくわくが止まらないシリーズなので、今後が楽しみです!

単行本では第一部が完結したので、良い節目となっております。

ファンタジー小説が好きな方は是非、読んでみてください!