『HELLO WORLD | 野崎まど』あらすじと感想

『HELLO WORLD | 野崎まど』あらすじと感想

こんにちは。

最近読書時間が増えていて幸せです。

 

読書って6分以上読んでるだけでストレス軽減効果が出るそうですよ。

このサイトに目を向けてくれる方は、本が好きな方かなと思います。

私たちはこのストレス社会において強い味方を持っていますね。

 

さてさて、今日読んだ本は『HELLO WORLD/野崎まど』です。

 

 

あらすじと概要

君の未来を守りたい!
セカイがひっくり返る、恋愛青春SF小説
映画原作 2019.9.20.Fri 全国ロードショー

「お前は記録世界の住人だ」本好きで内気な男子高校生、直実は、現れた「未来の自分」ナオミから衝撃の事実を知らされる。
世界の記録に刻まれていたのは未来の恋人・瑠璃の存在と、彼女が事故死する運命だった。
悲劇の記録を書き換えるため、協力する二人。
しかし、未来を変える代償は小さくなかった。世界が転回する衝撃。初めての感動があなたを襲う。新時代の到来を告げる青春恋愛SF小説。
引用:集英社文庫

さて、この作品のカテゴリは恋愛青春SF小説だそうです。

主人公は読書が大好きで内気な直実くん。彼はSF小説が好きで、「SFの世界はフィクションだけでなくサイエンスという概念が加わる事で現実世界と繋がっていて、この現実の世界も物語の一部のように感じられるのが好き」という、読書家なら激しく共感しちゃうような読書への熱い想いを持った感性の豊かな高校生です。

でもこの世界が物語の一部だとしても、自分はただのエキストラだと言ってしまう性格が残念な所。

 

そんな彼がある日、ある男と出会います。それは「未来の自分」です。

大人になった未来のナオミから、この後恋人となる同級生”瑠璃”の存在と、彼女を不慮の事故で失う未来を告げられます。(ちなみに現在:直実, 未来:ナオミ)

さらに衝撃的な事に、主人公直実のいる世界は特別な装置によって作られた記録世界である事を知ります。

過去の記録を改編し恋人を失っていない世界を作り出し彼女の笑顔が見たいというナオミと協力し、直実は瑠璃を救う為に立ち上がる。

 

という感じのストーリーです。

主人公の世界は記録世界だけど無限の要領を持つ未来の装置なので、過去を改変すればその後新しい世界が計算され作り出されると言われるため、主人公は頑張る訳です。

ヒロインと恋人になる過程は恋愛青春小説で、救うための戦いがSFになっています。

どちらの場面もとても魅力的で面白いですよ!

ちなみに、あらすじの冒頭にあるとおり本作品は2019年9月に映画化される作品です。

感想

エンジニアなら間違いなく惹かれるタイトル

まずこのタイトルに私は惹かれました。

“Hello World”ってプログラミングを知らない人には馴染み無い単語かも知れませんね。

プログラミングを勉強する時、どのプログラミング言語でも共通で最初に表示する文字列の定番が”Hello World”です。

あらすじからは読書が好きな高校生のSF恋愛小説なのに、どうしてHello Worldが出てくるのか、これは読まずには居られませんでした。

まぁ、プログラミングは直接的には関係ありませんでしたが。笑

プログラミング学習する時の、「これから全てが始まるんだ」という気持ちが沸き立ってくる内容です。

世界観にわくわくする!

主人公が記録世界の住人っていう展開、凄く好みです。

この手のSF好きなんですよねー!

昔凄くハマったテレビゲームで、「スターオーシャン Till the End of Time」っていうのがあるんですけどね、これも似たような世界観なんです。

元ゲーマーの私は、あの頃のわくわく感を思い出しました。SFって本当にわくわく感がたまらないですよね!

恋愛青春 x SFだけじゃない!

これはネタバレになってしまうので細かい事は控えますが、この小説は恋愛青春小説 x SF x 大和神話です!

大和神話というキーワードとタイトルで察しの良い人は分かってしまうかも知れませんね。

もっと話したいけど、ここまでで控えておきます。。

ちなみに過去作品「know」も、「年の差カップル x SF x 大和神話」なんですよ。黄泉の国のお話ですね。

この”SF×神話”という相反するとも言えるジャンルを見事に扱っている野崎まどさんの作品は本当に面白いです!

主人公の変化についても良い

最初主人公は自分で何も決める事ができず、しかも逃げ癖が板についているような高校生です。

ちなみに未来のナオミは、割と俺様系のエリート男子。

でも、物語の最後を迎えたとき、直実はそのどちらとも違う人間になっているんですよね。

 

物語の終わり方が凄く良かった。

以下結末の文章です。ネタバレって程じゃ無いけど、嫌な人は気をつけてね。

 

やりたいことはもう決まっていた。
僕は。
幸せになろうと思う。
それは、思っているよりずっと大変な道程なのかもしれないけれど。
でも、僕(俺)は。
俺(僕)なら、できると思った。

 

これまでの自分自身と、ずっと共に居た自分とは別の未来を辿った自分(ナオミ:一人称俺)。

その両方の自分を知り、さらに新しい未来を築き上げたのだから、僕は自らの力で生きられる、できるんだ。という確信を持てるようになるんです。

 

青春ものの醍醐味はやっぱり主人公の成長ですよね。それが綺麗に描かれていました。

終わり方が良い

これはネタバレになるから言わないけど、この結末は凄く好みでした。

「そういう事なら、やっぱそうくるよねー!」とニヤニヤできる終わり方で嬉しいです。

 

私は野崎まどさんの作品を読んだのは3作目なんですが、今のところ全て面白かったです。

今後も沢山読みたいと思います。

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。