『ノンデザイナーズ・デザインブック』 概要と感想

こんにちは。

今回読んだ本は実用書です。

『ノンデザイナーズ・デザインブック | Robin Williams (著) 吉川 典秀他』

デザインは全社会人に

この本はタイトルの通り、非デザイナーがデザインの感覚を身につけるための本。

専門的なデザイン知識が書かれている学習本という訳ではなく、資料から図・画像、論文や名刺などあらゆる場面で使える基本的なデザイン感覚を身につけるための物であり、何かを作る全ての人に役立つと言えます。

プログラミング学習者・エンジニアで知らない人は居ないであろうマコなり社長をもってして「全ビジネスマン必読」と言わしめるのだから、その価値は大きいのではないでしょうか。

説明を見て、実際の例を見て、理解する

この本はとにかく見本が多くあります。
ほぼ全ての(テキストによる)説明に実際のサンプルデザインが用意されています。

それもこの本は悪い例・良い例の両方が紹介されており、その違いを実感を持って理解できるのが嬉しいところ。

そして何より、この本が自体が説明されたポイントを分かりやすく活かして作られている。

読書体験そのものがデザインの学習になるのだから、二度美味しいとも言えます。

ジョシュアツリーの悟り

これは名言ではなく、著者の体験です。

あるクリスマス、若かりし頃の著者は植物図鑑をもらった。

もらったプレゼントを一通り楽しんだあと、著者は自宅の近く(北カリフォルニア)にある木を調べた。

そこに載っていたのが「ジョシュアツリー」である。

「こんな木は北カリフォルニアにはないわ。不思議な形をしているので、見たら気がつくはずだから。私はきっと一度も見たことがないのよ」

著者はそう言って家の周りを散策した。

すると、実際にはなんと近所の80%もの家にジョシュアツリーは植えられていた。

それ以降は近所から少し離れたところでもよく見かけるようになった。

少し前まで、「近くにはない、一度も見たことがない」とまで言っていたのにだ。

これはつまり何の話かと言うと、私たちはその存在を知ることによって初めてそれを意識し、それと付き合っていくことができるようになるということ。

これはデザインでも同じことが言えます。

デザインにおいて意識すべきことを知ることで、デザインの乱れに気付き、ひいてはコントロールできるようになる。

この本ではそんな気付きを与えるために知っておくべき4つの要素を紹介しています。

意識すべきことは4つ

ノンデザイナーである私たちがまず知っておくべき基礎は以下の4つ。

  • 近接
  • 整列
  • 反復
  • コントラスト

これらの要素をそれぞれ意味と実例を見ることで、自分の中で意識して改善できるようになります。

私も同様で、ブログに載せている過去記事のアイキャッチがこれらの要素が考慮されておらず、崩れていたことが良くわかりました。

また、“気づく=調べられる”とも言えます。

気づくかどうかという違いは、時間が経つほどに10歩も100歩も差が開いてくるのです。

4つ覚えるだけで劇的に変化することが期待できるこの本は、本当に読んでよかったと思います。

その他にもためになる知識がある

この本はすごく親切。

4つのポイント以外にも、

  • 媒体毎のチップス&トリック
  • フォントについて
  • この本で使った書体(本書自体がデザイン見本)
  • 翻訳者達による和文(フォント)のための補足

など、興味深く勉強になる事がたくさん書いてある。

これはなるほど、全ビジネスマンに勧めたくなるのも納得の本だ。

現在最新は第4版 過去のは中古で売っている

2020年9月現在、この本は第4版が最新です。

できれば最新版を読んでいただきたいところですが、メルカリなどを見ると中古でも結構売られています。

ただ、人気のせいか割高な印象です。

安く買ったつもりでほとんど定価と同じだったというような事態にならないよう気をつけてくださいね。