今回はこちらの本を読みました。
遠藤 洋さんの『10万円から始める!小型株集中投資で1億円』です。
ふつうの会社員が投資で1億円稼ぐなら「小型株集中投資」しかない。
この本ではそう語られています。
少額からしか始められず知識も時間もあまりない会社員が大きく稼ぐのなら「小型株を1つだけ選ぶ」投資が一番と書かれています。
投資信託は利益が小さいので稼ぐというより小さく積み上げる感じだし、FXは失敗したら大きい(素人には難しい)し、画面に張り付いてデイトレードをしている時間もその勉強する時間も限られている。
会社員の現実はこれだと思います。
この本ではそんな会社員が少額からでも稼いでいける投資として、小型株集中投資をおすすめしています。
小型株集中投資って何?
この本において小型株とは、時価総額が小さい株(300億円以下)と定義されていました。
また、投資対象は上場して5年以下の会社。
なぜこういう会社を選ぶかと言うと、
- 大手企業(中型・大型)は株価が一気に上がることはまず無い
- 上場してしばらく経った会社が急に上がり出す可能性は(比較的)低い
という事から、上場してそれほど経っておらず、業界他社の時価総額に比べまだ時価総額の小さい小型株であれば資産を一気に増やせる可能性があるという考え方です。
良かった点
この本の良かったと思う所は何と言っても、「専門的な用語・テクニックが少ない」という点。
投資の本って何故か初心者向けでも専門用語やらデイトレードのテクニックやら、正直読み切るために調べないと分からない点が多いのですが、この本はそれが少なかったと感じました。
テクニックうんぬん言う前に、基本的な考え方を丁寧にまとめてくれているので、「投資はムズカシイ」と壁を作らずに読めました。
この本で大切と言われているのは、「投資対象の会社について理解していること」と述べられています。
そう言われると漠然としていて、難しく考えがちになってしまいますが、それも具体的にまとめてくれています。
- 事業内容
- ビジネスモデル
- 商品やサービスの優れている点
- 社長の人物像
- 大株主
- 時価総額
- 売上高と利益
- 株価が上がる根拠
- 株価が下がるとしたらその要因
- 経営の課題
これらが説明できれば「理解できている」と言えるそうです。
どれも調べればある程度分かる事ですね。そう考えるとハードルが下がる気がします。
悪かった点
ちょっと違和感を感じたのは、資産シミュレーション。
単純なルールで元金を100万円に設定し運用したら、10年後には1億円超となっていました。
果たしてそんな上手く行くのでしょうか……。
投資でこんな分かりやすい成功をイメージさせるのはあまりよくないのでは?
「誰でもできる現実的なシミュレーションなの?」と少し不信感が……。
とはいえ、実際にこれで成功した人が書かれているので全くもってありえない話ではないのでしょう。
凄い世界だなぁ。。
そもそも元金100万円って、それを投資のために捻出できる人はもう普通のサラリーマンではないのでは……。
とはいえタイトルの通り元金10万円からの戦略をまとめているので、シミュレーション通りいかなくてもこの本は有用です!
「口座開設したけど、何していいのか分からない」という方の最初の一歩として読むには凄く良い本であると思います!
投資は計画的に
この本では資産を伸ばすためには小型株を狙うしかない!という風にまとめています。
投資に馴染みのない人にとって、投資はギャンブルで資産を一気に増やすか溶かして無くなるかというイメージもあるかもしれません。
ですが、実際のところ多くの投資家はリスクを分散しつつ、少しずつ資産を増やしていきます。
その利益は大体年5%ぐらいと言われているそうです(私も投資素人なので詳細は調べみてください)
ですので、一気に資産を増やすという事はそれだけリスクを背負うという事です。
小型株集中投資も例外ではないと私は思っています。
一冊の本の観点だけで満足することなく、広い視野と知識を身につけましょう。
準備や勉強はやりすぎることなどないので、沢山知識をつけてから計画的に投資をしていきましょうね!
今回も最後までありがとうございました!