『少女 | 湊かなえ』- あらすじと感想

『少女 | 湊かなえ』- あらすじと感想

こんにちは!

前回の記事で「当分実用書漬け」とか書いておいて早速小説に手を出した人がとおりますよー。

笑うなら笑えー!我慢できなかった!笑

 

小説の感想をもの久しぶりに書いている気がします。

実際には3記事ぶりなので、そんなでもないです。

 

最近副業の方が更に結構忙しくなっていまして、「今よりもっとやって欲しい」と言われてしまったので読書時間が割かれています。つらい。。

今までのペースで無理なくやりたいのになぁ。

ま、書く事自体は楽しいんですけどね!

 

忙しいとはいえ、多少無理をしてでも読書をしたい!

…と言うことで小説に手を出したわけです。

そんなこんなで今回読んだ本は、『少女/湊かなえ(双葉文庫)』です。

 

この本、すごく面白いです。

ぜひオススメさせてください!

あらすじ

二人の女子高生が人の死に触れようとする話

この本は二人の少女(女子高生)のそれぞれの視点から描かれます。

由紀と敦子。

彼女たちは親友で、でもわずかな猜疑心をお互いに抱えています。

お互いに少しずつ、もやもやを抱えているんですね。

そんな彼女たちのクラスへ、転校生がやってきます。

二人は転校生とも仲良くなり、行動を共にします。

 

そんな中、二人は転校生からある話を聞きます。

私の親友は自ら命を絶ってしまったの」と。

暗い話である事はわかっているのですが、その転校生はそんな苦しい経験をした自分に酔っている雰囲気を感じた二人。

 

それを悔しいと感じた二人はそれぞれ、「人が死ぬのをみてみたい」という衝動に駆られます。

厳密に言うと、「人の死に触れ、死というものを悟りたい。死を悟った自分になりたい」でしょう。

 

そして迎えた夏休み。

二人は互いに何も告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟でボランティアをします。

目的はもちろん「人の死に触れる為。」

 

二人の好奇心の行く末にはある結末が待っています。

少女達それぞれの視点から成長を描くヒューマンドラマ?です。

 

湊かなえさんで”「死」に触れたい女子高生の話“と聞くと、無邪気に凶悪犯罪をしでかすような話を私は想像してしまったのですが、これは少女達の成長を書いた本です。

ただ、流石は湊かなえさん。

最後に驚きの事実が待ち受けているんです。

その為、本書は“ヒューマンミステリー”とカテゴライズされています。

 

感想

少女達が本当に少女!

少女が少女!って訳わからないですよね。笑

 

私が言いたいのはですね、小説に出てくる女子高生って、実際の女子高生とは全然違いますよね

妙に大人びていたり、逆に不自然な程幼稚だったり。

この小説は動機の部分で多少幼稚さを感じるのですが、内容としては本当に”女子高生の目線”という感じがします。

少し前まで女子高生だった読み仲間さんのお墨付きです。

相手の話をかんぐってみたり、おしゃれなバッグについ心を奪われたり。

女子高生特有の「悪い事」に手を出してしまったり。

まぁ、「死に触れたい」なんて事考える人は居ないと思いますが。

 

この物語はとにかく主観的に書かれています。

客観的に「これはおかしいよ」って思っても、人間は感情で動くものです。

ましてや高校生。若者。

この物語では、思春期特有の”どこまでも自己を見つめる姿勢”と、それによる疾走感のある生き方(悪く言えば他者を顧みない生き方)がリアルに感じられました!

キーワードは「因果応報」

ちょっとだけネタバレすると、「因果応報」がキーワードです!

誰が報いを受けるのか、それはお楽しみです。

そして物語が終わった後に待ち受けるものは何だろう、と考えるのも良いなと思います。

 

さらにこの物語は、最後に全ての登場人物の関係性が一気に収束していきます。

その点が本当に見事です。

一時期伏線中毒だった私にとって、久しぶりの体験でした!

まとめ

この物語は文字数のそれほど多くなくかつ登場人物の台詞が多めなので、読みやすい内容です。

湊かなえさんを初めて読む方にも良いんじゃないかなと思います!

個人的にはお気に入りです。

ぜひ皆さんも読んでみてください!