人生に気後れを感じている人に読んでほしい本『カラフル|森絵都』

人生に気後れを感じている人に読んでほしい本『カラフル|森絵都』

こんにちは。

「最近、現代を描いた小説を読んでないな…」

とふと思い、本屋に立ち寄りました。

こうなってしまうと読書が好きな人はすぐ買ってしまうからいけないね。

出費を抑えなくては…

 

さて、今回読んだ本は「カラフル|森絵都」です!

 

森絵都』さんって、良いペンネームですよね。

響きも字面も好き。



あらすじ

この物語は、

死んだ主人公が魂となって天へ昇る際、(勝手に行われた)抽選に当たって輪廻転生復帰修行ツアーを(強制的に)行うところから始まります!

なんだかコミカルなファンタジーの匂いがする始まりですよねw

 

詳細を言うと、

死んで魂になった主人公の前に現れた天使に「あなたは生前悪いことをした」と言われ、輪廻転生させられずに消滅する予定だったと告げられます。

しかしやり直すチャンスが得られる抽選に当たったと言われる訳です。

死んだばかりの少年の体に入って過ごし、魂の修行をして自分の過ちを思い出したら、修行は成功輪廻転生のサイクルに戻れると。

 

また、主人公は既に生前の記憶がない状態です。

でも、「もう人生なんてまっぴらだ」という想いだけは残っていたので断ろうとするですが、このチャンスは強制イベントの為、拒否権は与えられていないのです。

それで仕方なく死んだばかりの少年(中学生)の体に入って、生き返ったという体で少年の人生を継続させることになります。

 

少年の死因は服薬によって自ら命を絶つというもの

難ありな環境で人生を引き継ぎし、主人公はどうなっていくのか。

というお話です。

はじめファンタジーだけど、基本は少年の日常

はじめのファンタジー色にちょっと面食らってしまうかも知れませんが、以降は現実世界のお話です。

少年自ら命を絶った理由に迫り、引き継いだ主人公がその人生とどう向き合うのか。

といった点が主軸となります。

普通に悩む少年たちの話

コンプレックス、周りからの印象、安心や不信。

この話では、そういった心の枷のような物に囚われた少年達が出てきます。

もちろんその中心は少年(とその中の主人公)。

 

主人公は何が正しくて、何が普通で、どうあるべきか、そうでなくちゃいけないのか。

そういう事を感じ考える作品です。

感想

まず、言葉選びが良いなと感じました。

すごく自然。

良い意味で小説っぽくない、くどさのない文章です。

それなのに、大切な事はしっかりと響いてくる感じがします。

人生に気後れを感じている人に読んでほしい

生きていると誰しも、周りが羨ましく感じられる瞬間があると思います。

結果が出ている人だったり、そうでなくても、自分が抱えてるような苦しみを感じていないように見えたり。

最近はSNSの広まりによって、なおさら周りが華やかに生きているように見える事があるでしょう。

 

生きる事に気後れしてしまうと言うか、自分は何やってんだろうとか、意味あるのかなとか。

この本はそんな想いを抱えている人に響く本だと思います。

名言

文章が好きって言った通り、この小説での言葉はすごく印象に残りました。

この世があまりにもカラフルだから、ぼくらはいつも迷ってる。
どれがほんとの色かわからなくて。
どれが自分の色だかわからなくて。

 

すべてが遅すぎるわけじゃない。
おまえが早まりすぎたんだ…。

 

生き急ぐ必要なんてない

ましてや死に急ぐなんてダメだ。

そう思わせてくれる本でした。