時代物ファンタジーを読むならこれ!「八咫烏シリーズ」第一部まとめ

時代物ファンタジーを読むならこれ!「八咫烏シリーズ」第一部まとめ

こんにちは。

私事ですが、新卒から5年間働いた職場を離れる事になりました。
7月からはテクニカルライター兼マーケターとして転職する予定です。

読書週間については何も変わらないと思うけど、令和元年は変化の多い年になりそうです。
皆さんはいかがでしょうか。

 

さて、今回は本の紹介というよりも、シリーズの紹介です!いわゆるまとめ記事ですね。

紹介したいのは以前にも紹介した本のシリーズ、「八咫烏シリーズ」です!

私が今一番推しているシリーズなので、是非皆さんに読んでいただきたいのです!

このブログ初めてのまとめ記事に、是非お付き合いください。

設定

八咫烏の一族が治める「山内

そこに住まう八咫烏は、三本足の烏の姿と人の姿を取れる一族です。

貴族が中心となって治めている国が舞台となっています。時代ものファンタジーと呼ばれる設定ですね。
山内では金烏と呼ばれる天皇のような存在を頂点とし、中心地を除く国の各方角を4つの家が治めています。

四家は方角に合わせて北家、東家、南家、西家です。

 

八咫烏シリーズでは、各家の権力争い、金烏の暗殺を企てる者との戦い、八咫烏を食べる猿の一族との戦い。そして八咫烏が信仰する山神という存在が描かれます。

以降では、それぞれの作品の概要とあらすじを解説します。

八咫烏シリーズ第一部構成

第一部は第6作品で構成されています。
それぞれのタイトルは以下。

  • 烏に単は似合わない
  • 烏は主を選ばない
  • 黄金の烏
  • 空棺の烏
  • 玉依姫

それぞれの作品のあらすじを紹介しましょう。

烏に単は似合わない

 

シリーズ第一弾では、四家の姫たちが主役です。

世継ぎである金烏(=若宮)の后選びの為に集められた四人の姫君。彼女らはみな美しく、それぞれが春夏秋冬を思わせる魅力を持っています。

皆が家の思惑や恋心のため、自分が選ばれるように全力を尽くします。

 

しかしそれにも関わらず中若宮は彼女らの前に一向に現れない。
そして次々と事件がおこります。やがては死者も…。

数々起こる事件の首謀者は?犯人は?そして后に選ばれるのは誰なのか?
というお話です。主な視点は東家の姫からとなる作品。

 

こちらはデビュー作にして松本清張章を最年少で受賞した作品です。

烏は主を選ばない

 

この作品での主人公は雪哉という少年です。このシリーズの中心人物です。
雪哉は北家が垂氷郷の郷長の息子で、いつもやる気がなく、できるのに出来ないふりをして過ごしている覇気のない平和主義な少年です。

しかしある時ひょんな事から若宮の世話役として仕える事を命じられます。
やる気は全くないけれども仕事として仕方なくこなしている内に、雪哉は若宮のお気に入りになります。
実は今までの世話役は全員クビになっていて、そんな中で雪哉は初めて仕事をこなせた人材だったのです。

なぜ若宮はこんなに多くの人をクビにしたかと言うと、性格に問題があるのではなく、若宮の側に居るという事は命の危険があるため仕事を通じて有能な人物を選別していたから。若宮は山内のトップ・派閥争いの渦中にいるので、命を狙われているのです。

雪哉はそれだけ有能で頭の切れる少年だったので、お気に入りとなったのです。

雪哉の側仕えも板に付いてきた頃、実際に若宮の命を狙う者が現れます。
この作品はその黒幕が誰か、というお話です。

時間軸は前作と同時並行という感じです。実は姫達の前にも雪哉はしばしば登場します。

黄金の烏

 

(ネタバレごめんなさい!!!)
ある理由から雪哉は一度若宮の元を離れ、故郷へ帰ります。

そこからしばらく経ったある日、北領である薬が蔓延し始めているという話が、若宮と雪哉それぞれの耳に入ります。
そこで二人は再度タッグを結成。

仙人蓋(薬の名前)を広めているのは誰か。そして突然現れた八咫烏を襲い食べる「」の一族の存在。

2つの脅威を前に雪哉と若宮は山内の平和を取り戻す事ができるのか。というお話です。

空棺の烏

 

こちらはなんと学園もの

雪哉は勁草院という、山内を守る戦闘部隊になることを目指す学校に通うことになります。
ここで親友や仲間達と出会い、仲間達と共に様々な経験を経て成長し絆を深めていきます。

ただし、そのほとんどはある人物の策略通りに進んでいるのです…

本作は学園ストーリーと、「ある人物」のラスボス感を楽しむ作品です!でも悪者っぽい悪者はあまり出て来ないです。

玉依姫

 

今まで八咫烏の話でしたが、今度はなんと「人間の女子高生」が主人公。
実は山内は人間の世界の中にある異世界という設定だったのです。

主人公の志帆は色々()あって祖母の家から家出をし、ある村へと行きます。
そこで一見優しかった村人達に騙され、人身御供とされてしまいます。つまり神様への生贄ですね。

突然現れた猿の行列に運ばれ、「山神」の元へと連れられた志帆はあること命じられます。

それは、「山神の母になること

山神は人間の体に肉体を宿らせ転生することで生きながらえる存在だったのです。

 

しかしそんな山神はどう見ても猿に似た見た目。しかも前の御供を食い殺している化け物。
八咫烏の一族が崇めている山神のイメージとは全然違います。

志帆は山神を育てられるのか、それとも逃げられるのか。はたまた英雄が退治に来るのか。
山内の真相が明らかになる作品です。

実はこれ、作者が始めて書いた小説がベースとなっている、ゼロ作品とも言えるものです。

弥栄の烏

 

八咫烏シリーズ第一部完結編という事で、この作品が一部のフィナーレです。
本作は前作の玉依姫と時間を同じとした、八咫烏の一族側からの視点の物語です。

若宮が金烏としての力が十全でない理由。八咫烏の過去の罪。そして未来。
猿の一族との戦いはどうなるのか。化け物となった山神と相対して生き残れるのか。

主に若宮・雪哉・真赭の薄(西家の姫)の視点が中心となって描かれています。

この作品のネタバレは野暮が過ぎるというもの。是非実際に読んで結末を見届けてください!

全体を通して

最初ミステリーで、後からファンタジーとして話が完結していく構成となっている第一部です。

最初にミステリーが入っているのがまた良い所だなと個人的には思います。

なぜなら、ファンタジーにおいて大切なのは明確に設定された世界観だと思うからです。
なんでもありで設定があやふやな作品は、いつかグダグダになるのがオチです。

そしてミステリーは設定がしっかりしていないと成り立たないジャンル。

最初の作品によって基本となる世界観と設定がしっかりと構築されたからこそ、後の作品で少しずつ設定が追加されてもしっかりとした世界観が保たれていたのだと私は思います。何より読者が置いてけぼりにならないのが嬉しい所です。

そんな八咫烏シリーズは安心して物語の展開にワクワクできる、素晴らしい時代ものファンタジー小説です!

そして喜びだけではない結末。悲しみを携えた終わり方が胸に響きます。

感想

とにかく面白い。ファンタジーの醍醐味は胸が熱くなる感じですよね!

私はこの作品についての感想を語るとなぜか語彙力が皆無になってしまうのが残念な所なんですが、本当に面白いんです。

ええ、面白いんです!!!


だからファンタジーが好きな人は絶対に読んでいただきたいです。ミステリー好きなら烏に単は似合わないだけでも!!

本当に大好きなシリーズです。今後の第二部も楽しみです。

ちなみに第二部は2019年内に始動するとの事です!

ちなみに

実は外伝のシリーズもあります。

本編に登場するキャラクターの恋模様なんかも描かれるようですね。
こちらはこれから読んでいくので、読み終わったらまたあらすじまとめを書かせていただきます!

最後に大切な事をお伝えしたいのですが、私は真赭の薄が一番好きです。